仕事柄、様々な大学に訪問する機会があります。
そこでいつも気にして見るのが「ラーニングコモンズ」です。
ラーニングコモンズとは?
ラーニング・コモンズ(Learning commons)とは、学生の学習支援を意図して大学図書館に設けられた場所や施設。
具体的には、情報通信環境が整い、自習やグループ学習用の家具や設備が用意され、相談係がいる開放的な学習空間を言います。
最近はどこの大学でも、ラーニングコモンズが併設されているところが多いです。
今日は、京都市内のユニークなラーニングコモンズについてまとめたいと思います。
・京都橘大学
5つのラーニングコモンズがあります。
「コモンズLA」としてラーニングコモンズでの学習支援に学生アルバイトを活用し、学科での学びをサポート。学生がラーニングコモンズを紹介するポスターを作成するなど、運営全般を担当。
学生が主体的にコモンズ運営に取り組んでいる、先進的な事例ですね。
大谷大学
ラーニングコモンズの外観はガラス張りとなっており、外から見えやすく誰でも利用しやすい環境にし
ている。学科の教員が数名常駐し、いつでも好きな時に学生がレポートの書き方や英語などの基礎学力の
支援が受けられる。
京都文教大学
学生の課外活動としての地域連携プロジェクトを募集し、毎年30万円を上限に予算を投下。
また、他大学の大学院生をアルバイトとして雇用し、学生の日本語での作文力を上げる取り組みや課題のチェッ
クや論文の書き方などの学習支援を行っています。大学WEB
同志社大学
図書館とは独立した2階建てのラーニングコモンズを設置。PBLの成果発表の場として活用するなど、幅
広い用途で使用している。データベースの使い方などを学べる図書館講習会も開催している。
いかがでしたか?
以上のように、学校によっては多くの予算や人員を投じて学生の課外活動支援や基礎学力支援の場とし
てラーニングコモンズを整備しています。
ただ、学生の課外活動を促すには何かしらの「しかけ」が必要です。
今後の各大学の取り組みに注目したいと思います。