観光都市といえば、京都市は有名です。

さて、今回ご紹介する図書は、
帯に「地方を元気にする観光小説!」とある『県庁おもてなし課』。
『図書館戦争』シリーズや『フリーター、家を買う』『阪急電車』などで話題の
有川浩の小説です。


高知県庁観光部の下に新設された「おもてなし課」で、
観光振興のために奮闘する若い県庁職員と、
彼を取り巻く他の職員や民宿経営の観光コンサルタント、
地元出身の作家の「観光特使」、地域住民などの姿が、
時にユーモラスに、時に厳しく描かれています。

これは高知が舞台とはいえどこの地方都市でも当てはまる話。
タテ割りで意思決定が遅い「お役所仕事」のくだりは、
自身も振り返ってみて、反省させられるかもしれません。

自分のまちには何もないと謙遜される方がおられますが
いえいえ、身近すぎて気付かないだけで
本当はどこにも観光の宝物がたくさん埋まっているはずなのです。

『県庁おもてなし課』 有川浩著,角川書店

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