近代日本最大の啓蒙思想家・福澤諭吉の大ベストセラー『学問のすすめ』。
日本人が書いた書物の中では最も有名なものの一つで、冒頭の「天は人の上に人を造らず」というフレーズは、
誰もがそらんじることができます。
本書は歯切れのよい原書のリズムをいかしつつ、文語を口語に移した現代語訳です。
読めば時代情勢を的確に見極め、今すべきことを客観的に判断する力がつくこと間違いありません。
● うまく段取りが立てられない
● いまやるべきことがわからない
● 自分の考えを堂々と主張したい
● 人から信頼される人間になりたい
● いまの自分は本当の自分じゃない
● 自分の将来に不安がある
● 日本の未来を本気で考えたい
各編は独立していますので、興味を持ったところから読み始め、そのうちに止まらなくなる、という読み方もよいでしょう。
後半は人生設計の技術や判断力の鍛え方などビジネス書的な要素が盛り込まれていますので、
具体的な技術について読みとることができます。
国家と個人の関係を見つつ、世のために働くことで自分自身も充実する生き方を示した言葉は、
全く色あせないばかりか、今の時代にこそ響きます。
『現代語訳 学問のすすめ』
福澤 諭吉
訳 齋藤 孝
発行:ちくま新書