グローバル・マーケティングについて今日は取り扱ってみよう。
「グローバル企業」と聞くとみなさんは何を思い浮かべるだろうか?
サントリーや味の素、YKK等国内におけるグローバル企業の事例には枚挙に遑がない。
一方、関西電力のように、グローバルエリアでの発電事業の請負を経営計画に入れるなど、これからグローバルに展開しようとする企業もある。国外に目を向けると、ヨーロッパについては、ニッチな分野でグローバルに活躍しているSUEZ、VEOLIAなどの企業も存在する。
さらにグローバルにエリアを考えると最近では、シェアリングエコノミーの代表格とされる配車アプリサービスのUBERも、様々な国で展開している。(配車アプリはGRABやLYFTといった多様なアプリがあり、国のエリア毎に厳しい競争が展開されている。)
グローバル化に必要なことを考えた時、当たり前であるが国や市場ごとに需要や文化が異なり、ライバルや法律の規制も異なってくる。
また、技術力・商品力や販売方法・ルート、ブランドに代表されるような独自の競争優位の源泉を保有しているかという点も重要なポイントである。さらに、グローバル競争が激化する中で、異業種が競合になるということに留意することはもちろん、事業領域の重複、垂直統合から水平分業、プラットフォーマーへの対抗・共存も必要になってこよう。
例えばダイキン工業の場合、エアコンという設備をビル全体の施設設備と捉えると、LIXILでさえ競合になりうる。様々な視点から俯瞰してみることで、事業の定義の精度が高まると感じる。
グローバル企業として発展するためには、まず第一にグローバルで活躍する人材の養成が必要になってこよう。具体的には英語等の語学力はもちろんであるが、それぞれの地域に根ざす文化や習慣を理解した上でそれぞれのターゲットに応じ製品・サービス開発を行い、且つ厳しい環境に耐えうる体力・知力も必要になると考えられる。